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zoom RSS 地階の異界でオフ会を 55(全71話)

<<   作成日時 : 2005/11/11 09:43   >>

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 それとも趣味のこと?
 旅行のこと?
 昨日食ったもののこと?
「あっそう云えば」
 泰介の脳裡に稲妻の如くに閃いた光があり、彼は次の瞬間それを口にしていた。
「恭也が俺のことを、かつては仲間だったとかっていってたけど、そうなの?」
 云い切ってしまってから、なんで俺はまたこの話を蒸し返しているんだろうかと、彼は思った。
「あれはあの悪霊の親玉がでっち上げたざれ言に過ぎません」
 淳美はきりりと厳しい目で泰介を見た。
 美しく、強さを感じさせる目だ。
 魂の、強さを。
「あなたは、私たちをお導き下さる神です」
「お、俺が?」
 泰介は自らを指さした。
「ええ」
 淳美は深く頷いた。
 沈黙が訪れた。
「前世を、未だ思い出されてはいないのですね」
「前世って――」
「あなた様は、私たちを率いて悪霊どもと戦う神のお一人だったのです」
「俺が?」
 泰介はもう一度、己を指さした。
「そして私は、あなたの――」
 淳美は云いかけて、口をつぐんだ。
――妻、か?
 泰介は、ごくりと唾を呑み込んだ。


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広辞苑でアソブ
ぞくふ【族父】 曽祖父母の兄弟の孫。父の再従兄弟。 ...続きを見る
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